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2015年3月2日月曜日

スマートフォルダ(Mac部 講座用テキスト)

スマートフォルダという名前はよく聞くと思いますけれど、それがどんな具合に活用できるものなのかはあまり理解されていないと思います。

このテキストはスマートフォルダの使い方を説明するもので2015年3月8日 第238回デジアカMac部 部活向けになります。

スマートフォルダの作りかたは下の方にあります。


 ご注意 

尚、スマートフォルダは使い方が判ってもそれを自分の便利と結びつけるのが一番難しい部分かもしれません。
何故かと言うと理由は簡単で、今の私達は古いパソコン作法に縛られているからです。

スマートフォルダの作用はPCがわかっている人にとってばただの検索ウィンドウにすぎませんが、そこで思考を止めてしまうと先にすすめなくなります。

ここに書いてある内容でスマートフォルダの使い方がわかっても最初のうちはむしろ面倒なことに感じるかもしれません。
スマートフォルダの機能と使い方を知っていても利用されていない方が多いのはそれが理由ですね。
そこは最初は強引に色んなパターンをつくって反復練習して感覚的に掴んでいくしかありません。

 生産性を上げるために注意しておくこと 

そもそもPCは生産性を上げるための道具です。
いちいちフォルダを作ってファイルの置き場所まで自分で管理というのはパソコンいじりが目的でならそれでも構いませんが生産性とは逆向きの発想になります。
ですからスマートフォルダを活用するためには、古いパソコン作法からの意識の脱却が求められます。

さて、このスマートフォルダがどう生産性に結びつくのかですが目に見える現象としては検索フォルダです。
もう少し説明すると、「フォルダ」と名前がつく通りこれはファイル管理自動化の仕組みになります。

それだけでは生産性云々があまり見えてこないと思いますが、先ずはそこを知っておいて下さい。
ずっと使っているうちにフォルダを自分でつくることの合理性のなさに気付く・・そんな感じです。

今後自分で作成するファイルはひとつのフォルダ、あるいは外付けのドライブ(単一階層)に全て放り込む
ファイル保存時いちいち「どこのフォルダへ…」と考えることはありません。そこを考えてはダメです。
意識としては先ずそれくらいのニュアンスで始めてみて下さい。
少しずつ慣れていくためには、最初は無理をしないことも重要ですからできる範囲から✿
普段作るファイルサイズや使用頻度によりますが、感覚的には半年〜1年に1フォルダを新規に用意する程度ですね。

但し、例えば外部サーバーと連動して更新を行う仕組みのDreamweaverとかプロジェクト単位で作業をすすめるXcodeとか…他にもありますがアプリケーションが個別フォルダ前提で動くものについてはちゃんと置き場所を考える必要はあります。そこは注意して下さい。

でももしそれらのアプリケーションで生成されるファイルであっても、スマートフォルダを活用することはできます。
これがあくまで検索フォルダであるということは忘れないで下さい。


 歴史 

スマートフォルダは07年のOS X10.5から加わった機能です。
SpotlightとHFS+で成り立っています。
HFS+はファイル属性を含んだファイル管理を行うシステムですからスマートフォルダのような機能が可能となっています。逆に言うと仕組み的にはWindowsでの実現が難しいですがMFTデータベースに若干の属性(タイムスタンプやファイルの種類など)が記録されているのでそこにアクセスして仮想フォルダを作る方法(ライブラリと呼びます)が提供されています。
でもOS Xのスマートフォルダのようなファイルの中身に斬り込んでいくことはできません。


尚、スマートフォルダは検索フォルダですが、「検索」ボタンを押すという操作を行うまでもなく条件に合う書類が作成された時点で既にそのスマートフォルダに区分けされ入ってきます。
ユーザー作業を常に監視していて、自分の条件に合う書類が作成されたらその瞬間にリストに加える仕組みです。


 具体的な使用例(ほんの一例) 

§Second Lifeのチャットで◯◯さんが発言している過去ログを全て集約したフォルダ
§Second Lifeのカフェで◯◯や◯◯について話してる過去ログを全て集約したフォルダ
§自分で制作したサイトなどでURLにyoutube.comを含んでいるhtmlファイルを全て集約したフォルダ
§50mmレンズで撮った写真を全て集約したフォルダ
§ストロボ使用で尚且つ縦写真を全て集約したフォルダ
§制作者サインが◯◯になっている画像ファイルを全て集約したフォルダ
§この経度で撮影した写真を全て集約したフォルダ
§拍子が◯◯である曲を全て集約したフォルダ
§エンコードに◯◯というソフトを使用した映像または音楽ファイルを全て集約したフォルダ


設定できる条件は多岐にわたります。 …である / …を含む / 以上 / 以下… その他組み合わせによってOR / AND / NOTも使えます。



 実使用例(過去の日記から一部転載) 


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここ数日、急ぎ案件片付けているんですけれど
それは数年前に撮影した素材を再合成するという作業。

撮影した素材はもちろん残していますが。時系列でフォルダを残しているわけではないですしそもそも正確な撮影日は不明なので時系列フォルダで管理していた場合に手作業で捜し出すことはとても困難です。
合計14TBのハードディスクの中から1枚ずつ写真を開いて捜すのも当然無理。

ここでスマートフォルダの出番です。
これまでの一般的な認識では、 任意にフォルダを用意してそこへファイルを放りこんでいく使い方をするものですけれど、スマートフォルダは放り込むためのものではなくって、その中身に入るファイルが自動で用意されるものです。

※ですからスマートフォルダに手動でファイルを入れようとしても、、そのファイルが条件に合致しなければそもそも入れることが拒否されます。合致しているものは既に入っています

テキスト・画像・音楽・映像…の振り分けって考えるとわかりやすいのですけれど、OS Xのスマートフォルダはファイルの中身・・・ 写真の場合だとExifへも斬り込んでくれるので条件の中に撮影設定値なども含めることができます。
※デフォルトでは外付けハードディスク全てスマートフォルダ検索の対象です。


私の場合は写真は主にVR素材なのですが、レンズに何を使っているかが検索のポイントになるんです。

50ミリ使うこともあれば円周魚眼8ミリを使うことも… ごく稀に対角魚眼15ミリも使うんですけれど、これは現場によって違います。…けれど何れにしても単焦点です。

フィッシュアイの場合、絞りは本番撮影する際は必ず8にしていますからここも検索条件に。

今回、捜す必要があったのは現場から言って1Dsで15ミリ使っていた可能性が高かったのでカメラ機種名、15ミリ、F8が検索条件になりました。
…と検索するとあちこちのハードディスクに散らばっている素材から瞬時にスマートフォルダにリストアップされました。




この検索条件に使ったExifについてもう少し言うと、他にもかなり多くの条件が設定できて
主なところではストロボの有無やISO感度、ピクセル数、ホワイトバランス、最大絞り、色空間、調光モード、写真の縦長/横長、露出プログラム、露出モード、露出時間とかあります。
それらを全て条件に含むことができます。

こんな具合にオーディオファイルやムービーファイル、その他各種のファイルそのものが持っている情報を頼りにリストアップさせることができます。

使う頻度高そうなスマートフォルダは保存しておけば、後日この条件に合ったファイルが作成される度にここにリストされることになります。※1


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
※1
ここに書いているスマートフォルダの「保存」がMacの普段の使い方を古いPC作法から現代の使い方へ導く(生前にジョブズさんが話していた)手段となります。
要はユーザーはフォルダを乱発的に作成するのではなくってスマートフォルダを用意するという思考に置き換えていくことが大切です。

スマートフォルダに慣れてくると、どの条件にも合致しないファイルというものの存在にも気付くようになりますが、普段私たちは何気にそういうファイルも作ってしまいます。
それはつまり、どの条件にも(自分のどの目的にも当てはまらない)一時置きゴミファイルです。
ハードディスクの肥やしとして無視して構わないと思います。





 スマートフォルダのつくりかた 


1. option + command + N もしくはファイルメニューで「新規スマートフォルダ」を選択します。


 2. 出てきたウィンドウの右上にある+を押します。


3. この段階で”任意”プルダウンメニューからファイルの種類程度は絞り込めます。



4. 条件を詳細に設定する場合、”種類”プルダウンメニューから「その他」を選択します。


5. その他で様々な条件項目が選択できるようになるので必要なものを選んで下さい。

※自分がよく使用するものはチェックボックスにチェックを入れておけば最初の段階のプルダウンメニューにリストされるようになります。
※いずれかを満たす(OR)、全てを満たす(AND)、何れも満たさない(NOT)を設定する際は+をoptionと同時に押します。



6. 絞り込み条件を複数設定していく場合は再度+を押して同じ設定作業を繰り返します。

7. 今後も使う可能性があるものは「保存」を押して下さい。基本、サイドメニューがデフォルトです。



 あとがき 
スマート◯◯について・・・


ファインダーではスマートフォルダ
iPhoto上のはスマートアルバム
iTunesではスマートプレイリスト

OS Xで動くApple製ソフトはたいていこの機能を持っています。
iPhotoでのスマートアルバムはフマートフォルダのそれとかぶる部分が多いですがアルバムとしてアプリケーション内での使用に特化しています。
iTunesの場合もアプリケーション内でのプレイリストとしての使用を前提にしてますが、サーバーを叩いてiTunes Matchの更新を促すこともできます。

キホン放置のままでも更新を待てばいいのですが、「叩く」という表現の通りサーバーへリクエストをかけます。
Matchを促す設定をもったプレイリストを作った上でMatchアップデートをメニューから選択するとピンポイントのリクエストと認識されます。
この例はiTunes storeから購入したものでもなく、前からたまたま持っていたビットレートの低い音楽を正規256k版へ置き換えをする方法です。”たまたま持っていた”という表現にグレー要素を感じるかもしれませんが、有料iTunes Match登録ユーザーはその分の対価も支払っているとみなされるのでiTunes store側にその楽曲が存在する場合はこの置き換えが可能となります。

ここは勘違いしやすいですがAppleがイメージしているこの置き換えは昔ユーザーが自分のCDから低ビットレートでリッピングを行ったもの。もしくは他のサービスから購入したものかもしれない。
ならばそれを256kbps DRMフリーに置き換えましょう…というものです。

※識別できないほどノイズの多い音源は無理です。

1 件のコメント:

  1. 部活で質問があがりましたが、これは仮想フォルダなのでファイルが元位置から動くわけではありません。
    またスマートフォルダの検索範囲はデフォルトでは外部接続HDDを含みます。

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