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2015年3月20日金曜日

SLVR・インワールドのアーカイブ

Googleストリートビューでお馴染みの全天球写真。
最初は円筒形でしたがそれも含めるとすれば90年代からあるものです。
正確に言うとAppleが開発したQuickTime2.0(1995年)がこのてのインタラクティブパノラマ画像のスタートとなります。

真上も真下も見れるようになってから全天球という言葉が使われ始めたんですけれど、何れにしても当時からご存知の方にはVRで通じます。
ただ、現在はVRとつくものが多くなって広範かつ曖昧さを含んでしまうので説明的な表現ですが360度写真とか全天球写真・全天周写真・PhotoSphereとも呼ばれるようになりました。
とりあえずここではVRとしますけれど、そういう意味を含んでいるという前提で読み進めてください^^

 Second LifeでのVR撮影…難しい部分 

さて、個人的に研究しているSecond Lifeの世界をVRとして撮り収める活動。
仮にSecond LifeVR・・・SLVRとしますが昔つくった簡単な紹介動画から・・・・


これ自体けっこう古いのですが、Second Lifeの中をVR撮影する時に一番問題だったのは「場所」でした。
SLでモノづくりされている方はご存知のとおり、SLでプリムに貼るテクスチャーはだいたいの場合タイル貼り。

リアルでは無地でどんなにキレイに磨かれた床や壁でも確実に均一な面を持つということがありません。
傷・汚れ・テカり…光学的に様々な見え方になりますよね。
実際にリアルでVR撮影する場合、保険も兼ねて意図的にゴミとか小物とかそれっぽい何かを置くことすらありますが、なぜかというと合成ポイントのためなんです。

私は合成ソフトとしてPTGuiというものを使っていますが、このスティッチソフトが貼りあわせ部分を特定しやすくするためです。 しかしそこで困った問題に直面しました。

なんとSecond Lifeで貼られるタイル状(繰り返し)テクスチャーはたとえ模様がついてるものでもスティッチソフトというか機械の目にはここの床と少し離れたところの床…同じ絵として認識してしまうんです。つまり合成エラーを起こしてしまいます。

そして、SLならではの事情〜自分の土地でなければ目安になるゴミ(モノ)をRezすることすらできないかもしれません。
今のSL環境だったら影を落とすという選択肢はありますけれど、そこに影を落とした場合の全体の絵は・・・と、考えるとそれも確実な方法じゃないですし…けっこう迷う部分です。
だってVRは全天球で全てを写してしまうから・・・ ここは1枚の写真フレームの中で完結できる「写真」とは違いますし^^;

人を何人も立たせれば確かに合成ポイントにはなるんですけれど意図と合ってればの話ですねー
なので、現実には真下〜側面〜真上に細々と何かがある場所でしか撮れないです。
画角を広げて少しでも何か入るようにすれば合成的には解決しますけれど解像度が落ちてしまいます。
このあたりがSecond LifeVR特有の問題点でした。



 インワールドでVRを再生する手段 

SLVRをリアルで見る(Webで再生)のは特に問題ありません。
QuickTime VR、Flash、HTML5、Javascript、VRMLなどいくつかの方法がありますけれど、何れの方法も閲覧者の視点は常にその全天球画像の中心点にあって、それを再生しているにすぎません。
この絶対条件があるので誰もが同じものを見られることの保証にも繋がってるんですけれど、

じゃあ、アバターが動き回れる(視点が変化する)Second Lifeの中でVRを再現したら・・・
ここがすごく問題でした。

視点移動のことは置いといて一番簡単な方法はファントムにしたSphereの内側にEquirectangular(正距円筒図法)という2:1比率のVR画像を貼って中に入って見ることですが、SLのSphereへのテクスチャー貼りは極点に歪が生じます。 あまりキレイではありません^^;




「そして視点の問題」

ならばと思ってEquirectangularを正方形6面(箱展開)にコンバートして箱の内側に貼ってみたらどうか…というのはすぐに思いついたんですけれど、結論… 角に近づくとやっぱり違和感が出ます。

もともとWeb向けに・・ VRは閲覧者が常に中心点にいるという前提のものですからこれは根本的な対応策がないんです。



但し、電車個室のVRをリアルサイズでつくった時に気付きました。
アバターが中に入った状態が、ちょうどこのリアルサイズVRの中心点なのでした!


 たどり着いた現在の最新の方法 

最新とは言っても2012年秋のバージョンですが・・・
角に違和感もなくちゃんと見れるモノになっていて、、ならば中心点に着席&マウスルックという方法を思いついたんです。


上の写真を見ると球体がありますけれど、VR再生時にはこの球体は消えます。
実際にEquirectangularを分解した6面展開は大きな立方体の内側に貼られています。



そしてこの立方体の中心点に席を用意しました。


席は3つ並べてありますけれど、この立方体サイズではこの3席がギリギリです。
大勢が同時に体験…の場合は更に大きなヒュージが必要だと思います。


席に座ってVR再生するとこんな感じで見えるんですけれど、前後左右〜真上〜真下で取り囲まれてる状態ですね。


VR再生中に外から見るとこんなふうにみえています。
立方体内にある手すり・椅子・通路その他必要ないものはVR再生時には消えています。



現在のところSLVRをインワールドで再現するにはこの方法しか思いつかないですが、今後Second Lifeに新たな機能が追加されたらもちろん利用法を探ってみたいと思います。




尚、SLVRの説明そのものに重点を置いてる記事はこちらを御覧ください。





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