それはデジタルカメラ全盛になった今でも同じで、撮影の際にカメラに与える情報というか設定や周囲条件のような環境、それにフレーミング等々
もちろんレンズの選択や解像度も意識しますよね。
思うんですけれどそれってレコードを聞く際の作法に近いものがあります。
音響効果を乱す恐れのあるものは事前になんとかしておいて、、レコードかける時は少し前に入室。
埃舞をふせぐために部屋の空気を落ち着かせて慎重にレコード盤をとりだしてスプレーする距離と範囲を意識… クリーナーは溝に沿って円を描くように力加減も配慮して… 回転数をセットとし針を落とす箇所を見極めて。。
スピーカーの位置から最適なリスニングポジションに腰掛けて・・
音楽を聞く流儀は部屋に設置のスピーカーから車内/ヘッドフォン。媒体もカセット・CD・MDを経て、ここ最近の10年の間にiTunes storeで音楽を買ってMacで、そしてiPodに気軽に転送して気軽に扱えるレベルになりましたけれど、人間が数十年・数百年もっと遠い未来でも音楽を聞いているなら更に違った形態になってるような気がします。
写真のほうは、ケータイで気軽に撮れるようにはなってますけれど
まだまだ原始的なお作法の枠から離れていないようです。
このあたりは技術云々もあるとは思いますが、何より昔のイメージにとらわれてしまっている人間側の問題なのかなって思うんですよね。。。
だから今の時点でイメージング技術がどうなっていくかとか、その時人が写真に何を求めるようになってるかなんてやっぱりわかりません。
もしかしたら視覚インプラントが埋めこまれて目に入る像を動画のように毎秒何十フレームも撮影し続けて、その人の意識や感性を検出検討して全自動で加工処理を行って最適な絵をクラウドにアップし続けるみたいなものができてるのかもしれませんし、それが人類全体の資産になるように調整・共有も自動化されてたりするのかも。
そこまで来るとボーグみたいな印象を持ってしまいますが、カメラや写真の方向性のひとつではあるようにも思えます。
そんな(今思いつきで書いただけの)未来の写真を頭の中に連想したあとで、現在のカメラを見ると…
これはギャップがすごいですし原始的。だからまだ道のりは長いだろうなって結論を得てしまいます。
もしその方向性だと仮定しても、そこまでいったいどれだけの技術の積み重ねと人の意識の変化が必要になるかとか、想像すらできませんが、、ある1つの技術が誕生するためにはそれを求める多くの人間の欲求がなければだめですね。
それとは逆に偶是生まれた技術が先に存在して、そこから人間側の意識の変化が発生することだってあります。
両者補完しあってるみたいな関係。
少し前の投稿でカメラ選び…を書いていますけれど、その基準においては現代のカメラの中でより未来に近いのはコンデジとケータイカメラだと思います。
理想にはまだまだ遠いのですが、、これは間違いなくです。
先にあげた仮の例に照らし合わせても… 視覚インプラントに向うものが1D系のように本体1kgを大きく越えるものだなんてありえないからw
そして余計なお世話機能でしかない現在のコンデジの技術は… 将来画期的に大きく化ける可能性がとても高いのです。
何れにしても今は着実に1歩ずつ進んでいくしかありません。
さて、前置きが長くなりましたけれど前々から注目していたものでLytroというカメラがあるのですが
注目してただけでそれ以上の関心を持っていなかった理由は何より商品としてのネームバリューです。
魅力的な技術であっても認知度低いと人々に対する影響力がないので・・・
そうなると、技術と人の意識の…補完しあう関係を築くには到りません。
零細とかスタートアップ並の会社・一般的に名の知られてない企業や団体が世界を変えられないことはないですが、ある部分では力押しで進めなくちゃいけない部分もあるのかなって思います。
その意味での力押しIT系ならハードとソフトの両方を行っているAppleしか事実上存在しないわけですが、後からピント合わせができるよ! …というインパクトのある技術を広く人々に知ってもらう機会としては、このニュースはとても大きいことだと思います。
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