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2017年1月11日水曜日

Photograph・PictureとSecond Lifeの写真

ここにも何度か書いてる通り普段360度写真撮影〜Googleマップ投稿の活動をしていますが、これはナビ用途写真ですから主観・主張が入らないように注意して絵作りしています。

それは例えばHDRで露出の均等化… 悪く言えば没個性方向なのですが、ともかく黒子になりきります^^
けれど、このHDRって両刃の剣みたいなものですから下手すると逆に作品性を出してしまうこともあります。

この記事の本題は後半以降のSecond Life写真撮影・加工…ですけれどGoogleマップ投稿写真の絵作りについての話題と混ぜて書いています。
関連性あるわけでもないですが、写真・加工・絵作りについて考えてたらたまたまこの二者が頭に浮かんだだけです^^

 HDRの加減や加工について・・・・ 

 (このツールは1枚絵からHDRっぽく処理するものなので、ブラケティング撮影以降に行うHDR作業とは違うものです)

個人の趣味範囲 〜 グループ等の撮影会 〜 仕事としての撮影…
全てについて写真にはその都度、目的やルール(自分ルールも含めて)などある筈なので加工の是非云々は当事者の判断になると思いますけれど、例えば地図埋込みに投稿する写真の場合だったら写りこんでしまった人の顔ぼかしは必須でも、写真全体が絵画になる加工はやっぱりNGですよね。

Googleマップに投稿する写真は、、その「場所の写真」として閲覧者にそこがどういう場所なのか伝える役目を持たされてるわけですから、、加工度合いが強すぎて絵画になってしまったら・・・・

要はマップは個人作品発表の場ではないと考えるとわかりやすいと思います。。
HDRの処理は微妙な色調調整などと同じ範囲で使えば主張しない絵づくりに有効ですが、盛大にかけると意図的な表現?? つまり誰が見ても加工だと感じる絵に変わっていきます。

 写真と加工の関係 
写真をデジタルで扱うようになってもうだいぶ経ちますけれど、ハンドリングのしやすさや加工の敷居をぐっと下げてくれた感じがします。
特に知識がなくてもPÇやスマホアプリで簡単に写真加工できますからもしかして今って加工してあたりまえみたいな意識が刷り込まれてしまってる?

もちろん整えるという意味で色調補正したり露光いじったりサイズ調整したりは仕事でも趣味でも写真やってる人には普通にプロセスに組み込まれてるものですし、その目的の一つには忠実な再現があげられるので
ここの記事で言う加工ってもうちょっと先の方の…オリジナルに対して改変とか明らかに大きな変更を加えるという意味のものを指します。


 PhotographとPicture 
ところでPhotographって、フィルムやセンサーを使って記録されたもののことですから、カメラを使って記録している限り、プロもアマも関係なくその作業人をフォトグラファーと表現するのは正しいですし、Photographyは光で描く…技法的なニュアンスの意味ですからフォトグラファーって光線作業人・職人みたいな雰囲気に感じます。
何れにしても響きがちょっとプロっぽいですね^^

 一方Pictureは直訳では画像ですから意味としては映画も含みますけれど、静止画を指す場合に用いるならそれは絵画肖像画等の絵以外にも写真も意味として含んでいるので少し広範な表現に感じます。


極端なパラメーターで処理を行ったHDRの例

ここで一つの例ですが、、
加工の結果、上の画像みたいに変貌したらそれはPhotographではなく絵画の意味ももつPictureと表現する方が正しいのかもしれません。Pictureであっても”写真”の意味は残りますし。

話を一番最初の「HDRの加減」に戻しますが、上の変貌は単にHDRのパラメーターをいじっているだけなんですけれど、、写真から表現要素を取り除いて没個性化させる目的でHDRパラメーターをいじっても、その加減次第では没個性化でなくて表現に向かってしまいます。

意味としては少し違いますが人が感じるイメージとしては写真(Photograph)が絵(Picture)に変化するようなものかなー・・・


 フォトグラファーと絵描きの境界線って難しい 
言葉の意味に惑わされてる気も少しするのですが、その境界線は曖昧な印象もありますけれどちゃんと明確なラインが存在すると思うんです。

目の前の空間をどういう【構図】で切り取り、カメラ側の【設定】でどのように光を捉えて記録するか…等はそのまま技法としてのPhotographyですから意味としてもフォトグラファーの作業だと言えますが、
そこから先の領域に進んで【加工】によって自分のイメージを表現していくのは絵描きの領分で既にフォトグラファーの作業ではなくなってることになります。
この例はフォトグラファーとして得た素材を基にして加工という流れですけれど一般的にとても多そうな気がします。
 
 フォトショッパー 
フォトショッパーという言葉がありますが、絵や写真(既存のもの・自分で用意したもの)を素材として別のカタチをつくる人・表現を行う人…みたいな、、そういうニュアンスだと思って間違いないですが多分今はそこそこ一定の方が写真撮影の次段階としてフォトショッパーな人になってると思います。
1990年代には既にあった古い言葉でPhotoshop使用が前提な言葉ですが、主に写真を加工する方のことをそう呼んでいた記憶があります。


  まとめ 
Second Life写真の話題に移る前に、とりあえずここまでをまとめておきますけれど
地図に貼り込む写真… 360度写真のためのHDRって没個性へ向けるための作業… つまり客観に徹するため・写実へ向けるためのものです。
これは「自分の作品を提出しているわけではない」…写真に撮影者の主張を含めない黒子になりきるための操作なのですが… 手元の操作を少し誤るだけで主観(印象主義)へも大きく動いてしまうとか、なんだか細い1本の糸を渡り歩いてるような感じです。



 Second Lifeの写真は・・・ 
ここまでリアル写真の話題でしたけれど、この記事の本題としてSecond Lifeで写真を撮ることってつまりどういうことなんだろう〜って思うところを書いておきます。

尚、没個性化云々とかそういう話題の続きではないです^^

私はSecond Lifeで写す写真はリサイズ以外の加工を一切行わない方針なんですけれど、それについては後述。
とりあえず作品を意識した撮影の場合などは単に写実ではなくイメージや印象その時感じてた何かが濃い成分として記録できるといいなって考えてます。

このあたりはリアル写真撮影でも皆考えてる部分ですよね。
例えばレンズの選択に始まり光の使い方や構図でイメージしてる絵に持っていくわけですし表現の手段としての写真という考えが先ず最初にあるわけですから・・・・

ところでSecond Lifeでの写真ってリアルのそれをシミュレートするようなものだとは思いますが、 結局はCGの世界ですから舞台の構築・光源/光線の設定・ビューポイントetc 画面内の全ての要素について自由自在ですし具体的にはカメラの設定に相当する部分や光線諸々の設計はビューア側の設定でOK。
特に大気・光線・雲に関してはリアル写真撮影では不可能な極端な設定も可能・・・・ ということで。

うーん・・・Second Lifeでの写真撮影って人物撮影でない限りは、おそらく「撮影」ではなくCGで描かれる現象の画面キャプチャと表現する方が適切なんだと思います。
撮影ではなく操作という感じ。。。  あまりにもそのままなのでこの表現は支持されないでしょうけれどw

一方、人物(他人)撮影の場合は次の瞬間の予測がつかないですし被写体との関係によっては撮影側が次の瞬間何かしら心理的な部分で影響受けてるかしれない〜とか、「不確実性に流される瞬間の写真撮影」が期待できますけれど風景の場合はその不確実性の部分が人物よりはぐっと小さくなってますしね。

つまり風景撮影などはビューア設定で事前に調整した画面をそのままキャプチャするようなものだと思う。

ちょっと魅力の優劣っぽいニュアンスの話になっていますが、そうではなく傾向の話なので私自身はリアルの撮影と同じようにSecond Life内のいろんなケースでの撮影楽しんでます…と、いうよりイメージ通りに行く率が高いのでSecond Lifeの写真は大好きですが^^

ヽ( ´ー`)ノ …みたい。。 けっこう気に入ってたくさん写真とりました。

ところで、加工云々はどうなんだろう〜というのがここでの本題なのですが
Second Lifeで撮影した写真の加工は文字入れとか合成とかが求められてるわけでない場合には、あんまり必要ないかなって個人的には思っています。
ただ、そうは言ってもビューアで設定できる範囲を更に超えた変化を画面に注入したいとかこのあたりになるとフォトショッパーの管轄になるのですが、
写真撮影の目的や楽しみ方に制限があるわけではないですからSL写真加工是非みたいな議論はそもそも存在しないんだと思います。 

私自身はSecond Lifeの写真加工は行いませんが、ビューア設定範囲を超えるような何かを画面に注入していく…そういうイメージが持てないだけと言うか、カメラマンのスタンスで撮影を行うならば、ビューアのパラメータで動かせる範囲の中に自分が求めてるものが必ず入っているって信じてて。



でも、、普段のスタンスは特にたいした考えもなく…ですw
Second Lifeで撮影する写真は確かに作品を意識してるものもありますが、そういうのって写真部の部活動など「提出」モノがメインで、普段撮ってるのはどちらかと言うと行動記録・行動ログ・日記用SSみたいな、文章に付け加えるビジュアルイメージとしてのものが多いです。
それを少しでもかっこ良くそれっぽく・・・って意識して撮ってる程度^^


行ってみた場所撮影…とか記録は大切ですから必ずやっています。
それはそうと、、話をPhotographPictureのとこまで戻しますが、Second Lifeの中にはSL-Photographerと名乗ってる方々がとても多い気がします。
そしてSLフォトグラファーの中には加工組もけっこう含まれていて・・・ つまりフォトショッパーも兼ねている感じなのですがSL写真はPhotographではなくPictureだから絵描きさんかなーみたいな。
色々ごっちゃになってしまっています。

最初に書いたとおり、Photographはフィルムやセンサーを使って記録された情報のこと。
これってフィルムやセンサーが内蔵された機材…
単語の意味からすると物理的なカメラを使って撮影を行わないとフォトグラファーとは言わないです。

Second Lifeの中で起こっている現象はCGによるシミュレーションですし、そこで写真を撮ることは行為としては画面キャプチャーですけれど、その行動について精神的な面だけで言うとやっぱり「写真撮影」に近いですから、、SL画面キャプチャーさんと言うよりはSLカメラマンと表現した方がしっくりきますw

まぁともかくフォトグラファーって一般的な印象ではプロっぽい活動してるカメラマンみたいな・・・
日本人にとっては特にそういう響きを伴って聞こえます。

ところで私自身は普段の行動記録のための写真に対して、作品意識してる場合の写真は撮影と言うよりはやっぱり操作…あるいは絵を描く感じで撮ってることが多いような気がします。

なので、これPhotographでなくてPictureよね・・ って気持ちが昔からあったのですけれど、Second Lifeで写真撮ってる方って普通はどうなのかなーってそことても知りたいです^^ 

あ、そうそう・・・Pictureならフォトショッパー並に更に色々加工しても・・・と考えてた頃もありますけれど、撮った時点で満足というか本当はめんどくなってるのかもしれません。
写真撮影は楽しいんですけれど、加工に楽しみは見つけていないというか
撮影した瞬間に次のことに関心が移ってしまってるのでその後、そのカットに時間投入したとしても色調補正とかその程度なんです。

ところで全然関係ありませんが、普段Second Lifeのログインに使っているPCは10年前の機種なので、影の描画はできません・DOFを利用したぼかしは描画されません・メッシュは描画されません…
それどころか、負荷の大きい地上では描画エラー起こしていて画面真っ黒なことが多くって、そういう場合は実はチャット文字しか表示されていませんʕ•ᴥ•ʔ
常にそうなるというわけではないので、重たいながらも行動記録SSは撮れるチャンスはあるんですけれど、ログインに使うPCもそろそろ考えないとですね。

そういう運任せではなく、撮らなくちゃいけない!って明確な目的がある場合は、これも5年前モデルで重たいですがサブアカ用のPCでログインしています^^
この記事に貼り付けている写真は全部そっちで撮っています。

Second Lifeでの写真撮影ってPCのグラボ能力に左右されますが、このあたりはリアル事情とだいぶ違いますね。。ともかくハイスペックなグラボを載せないとスムーズに動けない上に描画の品質面にも違いが・・・
リアルだったら気合いれて機材揃えなくてもスマホカメラでじゅーぶんキレイに撮れますし。。 


あと・・・
Second Lifeの中でも360度写真撮っていますけれど、SL360度写真については冒頭に書いていたような徹底した黒子意識というのは全くありません。
Googleマップや公的なところに載せるわけでもないですし・・・・

だから加工ではなくビューア設定のみで遊んだ絵になっている写真素材をスティッチして360写真にして楽しんでいます。

これはちょっと面白いです。
Googleマップに投稿する360度写真はストイックに努めてますから、普段から絵画調にした360写真は自分でも見てないのですが、、Second Life内の写真は最初からPictureだという意識が制限とか何もかもを取っ払ってる感じです^^

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Second Life360度写真のとりかた  
Second Life360度写真…6月30〜7月3日まとめ 
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Second Life360度写真…7月9〜7月22日まとめ


しめくくりで今後の期待を・・・この先Second Lifeの写真撮影でほしいのはシャッター速度。
あと、焦点距離とか画角とか表示と挙動をリアルと揃えてほしいです。
今はDOFのような被写界深度的な扱いはありますけれど、それだけじゃまだカメラのシミュレートには遠いから・・

07年頃、、ともかくシャッタースピードの概念がないのが不満で色々試してるうちに擬似的にそれを作る方法にたどり着いたんですけれど、2ヶ月しないうちにできなくなりました。
ただのバグを見つけただけなんだと思いますけれど、もし今後そういうのが実装されたとしてもちょっと注意が必要かなって思います。
それっぽく見せるために効果としてのモーションブラーを出してくる可能性はあるでしょうからw



Second Lifeは原色積み木の世界でもありますが、工夫凝らして作られた空間は多いですしステキな風景ステキな景色に出会うとともかく写真撮りたくなりますね。
この時の衝動から来る行動はやっぱり撮影であって画面キャプチャーではないと思う。
瞬間を狙う必要のない静止状態の風景で、かつ光線や大気の具合もこちら側でいじった上での撮影ではあるけれど・・・


2012年・写真展用に作った1000mタワー(部員さんが各階で個展を開けるようにしてあります)
でもやっぱりSecond Life内での写真撮影の目的は個人的には第一に”記録”です。
人工的に作られた空間であっても他に人がいる限り巻き戻しのできない一瞬が必ずありますし、もし人が絡んでない風景であったとしても、その中で感じた自身の記憶を記録定着しておくって良いことですしね。

リアルの野草採取も自転車移動ですけれど藪に突入する必要あるのでこの絵とはギャップあります(・_・

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