結局2週間以上撮影に行けていません。
今日も〜 さっき外いましたが頭上は晴れて日差しで濃い影が落ちるものの周囲の空は突然雨降らす気まんまんの雲が取り囲んでいます。
台風直撃はなさそうだけどその勢力圏に入ってきてるから・・・
そんな状況の上、風も強いので撮影には行きませんが長期活動停止ってやることがなくなってしまいます。
なので最近考えてることを記事に書いておきます。
360度写真は空間全てを写し込むのでカメラ下の雲台や三脚も写ってしまうのですが
それを消す作業〜
三脚どけて手持ちで真下撮影することもありますが、それでも足元は写るのでどのみち必要な作業です。
この天底・底面処理はソフトで不要なものが写ってるセンター付近をキャンセル・その周囲の画像を極軸まで引っ張ってきて埋める「渦巻と吸い込み」という処理をかけてもいいのですが、私はこれは行わずレタッチで処理しています。
底面に写った雲台と三脚の影 |
全天球で写りこんだこの2:1の写真から底面部分のみを切り出し個別書き出しできるツールを使えば、あとはPhotoshopの世界ですから簡単なんですけれど、これができるツール・・・・・
実は今これについて迷い中です。
私は長らく…10年以上Cubic Converterというツールを使っていますが、このツールはスティッチ行うPTGuiとセットで使うツールとしてかつては標準的な存在でしたが、現在は少数派どころか過去存在したツールとして選択肢に含まれなくなっています。
※開発停止・提供終了したため。
CubicConverterは2:1(Equirectangular)画像以外に、.movファイル・6面バラファイル等を読み込めてセンター処理や編集行ったあと、最後は任意の画像フォーマット・HTML・VRML・Shockwave3D等を出力する…そういう意味で万能コンバーターなので360度写真を扱う上では必須ツールだったんですけれど、
今時VRMLとかShockwave3Dって微妙に時代に合ってないですし、それを言ったらHTML出力ももはや必要ないくらいですから。。。色んな意味で過去のものになってしまっている印象です。
これ使い方は簡単で、6面展開後に底面を表示させて任意の場所にドラッグPhotoshopでレタッチ後に今度はこのツールの画面にドラッグすれば良いだけ。
そのへんの扱いやすさが気に入っていて、今も柱として使用を続けているんですけれど
問題はここからで
このツールはPPCコードを含むためOS X10.6までしか動かせません。
OS X10.6は普通にIntelMac用のOSですけれど、10.6まではRosettaというエミュレーターが入っていたためPPCコードを含むソフトも動かせていたんです。
※PPC :AIM連合のCPU(PowerPC)のことです。
でも、10.6って今から8年前のOSですし・・・当然諸々サポートも終了。
それはいいとしても、あたりまえですが現行のMacでは動かないOSなので
Macを買い換える イコール 10.6は動かない イコール CubicConverterは使えない 。
これは困りました!
今メインで使っているMacは2007年製なので10.6動くけれど、10年前のiMacは現在とっても遅いです。
現行の最安Macでも2007年iMacよりは速いので…とは思っても10.6動かないので意味ないんですよねー
回避策ないことはないのですが
現在のmacOS Sierra 10.12が動く現行Macを買ってきて、仮想システム組んで10.6を動かす。
(仮想システムと言っても普通の方法では10.6は組めないですが、手段はあります)
これならSierra 10.12の上で10.6動かして、その上でエミュレーターのRosetta…そしてCubicConverter
・・・・・・って、どれだけ間に挟むんだ状態ですけれど
つまりCubicConverter自体がそれだけ古いツールだという意味でもあります。。。。
もちろんSierra 10.12の上で直接動く底面処理できるソフト・ツール・プラグイン等はあるのですが
それがCubicConverterの便利を超えるのか…そこを今後試用・検討してみようと思います。
CubicConverterがあまりにも軽快・シンプル操作・多機能なので、検討した結果
仮想システムで使い続ける・・・という可能性も高いのですが
現在の作業的にはGoogleマップへの投稿さえできればいいので多機能である必要はないわけです。
ですから操作の簡単さ基準での検討になるのかな。
ついでに… 簡易に底面レタッチを行う方法を書いておきます。
PhotoshopやGIMPを始めその他の画像処理ソフトでもこの機能があると思われますが極座標変換を行う方法です。
一時的に極座標変換を行って、レタッチ後にまた元に戻す・・・・
但しこれはフィルターですから、それを2度行う過程で画質劣化が起こると思います。
また、底面の周囲は歪が出ますから直線的なモノが真下にある場合のレタッチでは苦労すると思います。
何れにしても底面をどうするか・・・という話題は全天球で写り込んでしまうPhotoSphere(360度写真)には必ず出て来るもので、選択肢は以下の4つあります。
A:しっかり天底(底面)撮影&レタッチ
B:底面撮影はナシ&レタッチ
C:渦巻と吸い込み(効果をかける)
D:何もしない(三脚部そのまま写り込み)
私の場合は通常はBです。
案件次第ではAを行います。これはPC上の作業はBとほぼ同じ作業工数で負担ではありませんが撮影時に手持ち撮影が入り面倒なため積極的には行いません。
最近の傾向を見るとCの方法で処理されている方も多く一般的な手法だと思われます。
ビジネス案件も含め通常の…真下が特に重要視されない現場写真の処理としてならばAではなくB・Cどれでも良いと思います。
D:何もしない…は考えられません。
※例えビジネス案件でなくてもローカルガイド活動者の公開マナーとして(勿論その技法を知っている前提ですが)横着せずに処理するべきだと思います。
ローカルガイドとして360度写真を公開する以上はその他大勢の無処理ちょい撮り公開と同列ではやっぱりダメですよね。
以下、360度写真撮影関係(撮影の話題)へのリンク
● Googleマップへの360度写真投稿の話
● 一眼レフでの360度写真の撮り方
● HDRについて
● PTGuiの作業・流れのみを…
● Photo Sphereを撮る意味
● タグ(VR)
文中で使用されている用語・単位・略語の意味です。
コンステレーション
接続のことです。
複数の360度写真間を矢印で移動できるように接続を組むこと。
90度±2.0EV3枚素材
基準露出に対して±2.0EVでブラケット撮影を行ったものという意味で、1つの面につき-2.0/0.0/+2.0の3枚を撮影しています。
これをフリ90度で4面撮っているので12枚の素材から作っているHDRの360度写真ということになります。
ブラケット撮影についてはカメラ仕様によりEV範囲の広さや機能に違いがあります。
ノード
そのまま交点の意味ですから、360度写真の場合は接続前提で用意されたもの(あるいは接続されたセット)という意味を持ちます。
なので厳密には1枚のみ単独で提出される360度写真はノードとは呼びません。
但し360度写真は複数枚の写真素材を元に作られるため、その素材の”枚”と区別するために、便宜上360度写真1枚のことを1ノードと表記することもあります。
現在では360度写真も”枚”で数えるようになってきましたが、個人的にはまだそれに慣れていないのでノードを単位に使っています。
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