Second Lifeでは光源がたくさん使われています。
街灯・ライトスタンド・屋内照明などは勿論ですが、家具調度品や身につけるアクセなどに光源が仕込まれてる場合も多いです。
暗闇を照らすための明かりを提供する明らかな意図がある場合もありますが、なかには制作中なんとなく光源をONにしてみた的なものもあるようです。
通常それはあまり気にするものではないのですが、撮影においては特に意識しておかなくてはいけない部分なのでここにまとめておきます。
SecondLifeで使える光源は6つです。
SecondLifeのベースとなっているグラフィックAPIのOpenGLでは、光源はGL LIGHT0〜GL LIGHT7として定義されています。
厳密には8つの光源が使えますが、SecondLifeにおいては太陽と月に2つが使われていてこれは固定です。
つまりユーザーが自由に設定できる光源は6つということになります。
※実は6つ(OpenGL上では8つ)というのはPC環境の違いを考慮したもので最低基準として…という意味です。
OpenGL的に制限があるという意味ではありませんからPCスペック・対応ビューアを使えばより多くの光源を扱うことも可能ではあります。
Rez光源(街の様子)
水色の塊(…と、それを囲む箱枠)で示されているものが全て光源です。
Rezモノですから街の場合はあちこちに光源が配置されていることがありますが、その光源が実際にユーザーの画面上で描画として反映されるものは6つです。
箱枠の範囲に注意
Second Life内の住環境トラブルでよく光害と言われるものがありますが、お隣りの家から光が漏れてくる…というもの。。。
これはそのお隣りの家に設置されている光源範囲が自分の家にまで影響を及ぼしているという意味ですけれど、この箱枠が自分のところまで届いてしまっているという意味です。
描画される光源は6つですが、光源輝度・半径・減衰から計算され 自分に見える(影響を与える)光として強い順に6つまでの光が見えるという意味です。
装着光源(フェイスライト・ボディライト)
人がたくさん集まっている場所で、その殆どの人がFace Lightを付けている状態はごく普通にある状況です。
この場合も同様で、それぞれのFace Lightの光源輝度・半径・減衰から計算され 最終的に自分に影響する光として強い順に6つ…となりますから、例えば付近に高輝度・大半径・減衰ナシのフェイスライトを装着してる人がいたら自分で付けているフェイスライトは無効化されます。
歩く懐中電灯になってる方は以前に比べて少なくなりましたけれど、これもやっぱり光害です。
フェイスライトは自分をてらせればそれで良いので、光源範囲は大きくなくて良いです。
Rez光源・装着光源 …以上を踏まえてまとめ。
⇒Face Lightが自分を照らすとは限らない。(外の光源に照らされる場合もある)
⇒6つ以上の光源が存在する場所では光の奪い合いが起こる(顔の向きを変えただけでパカパカ)
⇒自身が装着している強力な光源が撮影対象をむやみに照らしてるかも!(これを意識した上でRezできない場所で自分が制御可能な照明として用いることもできる)
ビューアによって若干異なりますがメニューから次の操作で光源及びその範囲を示す箱枠が出せます。
メニュー > 開発 > メタデータのレンダー > 光
※一部のビューア・バージョンでは開発からではなくAdvance側に入っていることもあります。
メニュー > Advanced > Rendering > infoDisplays > Lights
以上がSecond Life内での光源の基本ですが、ここまでの情報を元に以下は撮影時の照明についてまとめます。
撮影時の照明
先ず注意点ですが、強い光がRezされている場所に赴いての自撮り・モデル撮影は、いくら装着光源を駆使しても微妙な光のコントロールはできませんからRez光源範囲から離れるかそこの光源環境に従うしかありません。
また、逆の例としてクリエーターによってうまく設定されたRez光源で演出されているロケ地でその風景を撮る場合に例えば強力な光源を装着している人がいる場合は対処方法があります。
それが装着光源の無効化です。(チェックを外します)
この設定を行うとアバターに装着されてる光源は全て無効化されます。
当然、自身が身につけている光源も描画されません。
光源は透明なオブジェクトになっているものがあります。(フェイスライト等はそれが普通ですが・・・)
上の方で書いている通り光源の表示で確認することができますが、透明オブジェクトを表示させることでも確認できます。メニュー > アドバンス > ハイライトと目に見えるもの > 透明部分をハイライトする
カメラマン用(ロケ地でのモデル撮影用)装着ライトについて
光源の移動・調整ができない他人の土地内でのモデル撮影の場合、フェイスライトと同じように自らが光源を装着すれば都合が良いです。
上の写真では6つの白い玉が出ていますが、ロケ地でこの玉をそれぞれ編集で動かして(同時に光源としてのパラメーターも調整して)モデルを意図通りの光で照らせます。
尚、赤玉は目線ボールです。モデルさんにこの赤玉をカメラロックしてもらえば、モデルさんの目・頭などをカメラマンの意図通りに動かせます。※モデルさんが優先度の高いAOを使用している場合は眼球のみしか動かせません。
このカメラマン用照明セットは写真部部活場所で無料でGETできるようににしてあります。
装着すると同時にAOがアバターのデフォルトアニメを無効化・ポーズを固定します。(飛行・歩行はできます)
Rez光源を使用してのモデル撮影(スタジオ等)
目線ボールはカメラマンの操作でモデルの視線を動かすものですが、目線ボールを使わなくてもモデルさん側で任意の場所をカメラロックするなり、マウスルックで見れば視線や首を動かすことはできます。
また、光源は色を付けることもできますから青く照らしたい・赤で照らしたい等が自由にできます。。
最後に・・・・
Second Lifeで扱える光源には他にプロジェクタライトがあります。
積極的に使ってる方もいますが、一方で存在は知っていても何のことかわからないという方もいるくらいであまりメジャーではありません。
これはプリムの1面からしか放射されない光で、特性としては指向性を持ち遮蔽性もありますからリアルの光と全く同じ反応をします。 故に影をコントロールするのに便利ですけれど、自分の目的に合った種板を別途用意して灯体をつくっておく必要があります。
例えばアバターの全身撮影向けならこんな種板・・・
下の動画は照明としての利用ではなく写真撮影用の種板も使っていませんが、ひとつ目の方の動画で回転させている模様はプロジェクタで出しているのでプロジェクタ光の指向性と遮蔽性の特徴はわかると思います。
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